キャバクラでの初任給

体験入店を終え、この仕事を続ける事は無理だと断れずに次のシフトを入れてしまった事から、キャバクラで働く生活が始まりました。

今までの生活では考えられない世界に足を踏み入れてしまった私。キャバクラで働くなんて、夢にも思っていませんでした。

まだ10代だったのでアルコールにも縁が無いのにも関わらず、男性の横でアルコールを作る仕事をするなんて、自分でも信じられませんでした

自分で言うのも何ですが、子供の頃から箱入り娘として育ち、門限の厳しい家で、他の友人達よりも真面目に育ってきた私は両親共にお酒を飲まなかったので、酔った人にも慣れていない状態。

お金は欲しいけど、お小遣い程度で良かったし、しっかり両親に仕送りもしてもらっていたので、お金に困っていたわけでもありません。

こんなに憂鬱な日々を身を削って働く目的が全く分からない状態のまま、強面のマネージャーに怯え、何も言えないまま週5で仕事をする事になりました

学校が終わると家に帰り、仕事に行く準備をして出掛け、オープンの20時から平日は混んでいない日は午前1時まで、混んでいるとラストの3時まで仕事、金曜日と土曜日はラストの4時まで働き、明け方に晩ごはんを食べて就寝。

いつ辞めよう、そう思って2週間、初めての給料が渡されました。お店の給料日は月に2回、だから約2週間分の給料です。

体験入店のように現金をそのままではなく、封筒に入ったお給料。いくら入っているのか全く見当が付きませんでしたが、中を見て驚きました。

たった2週間しか働いていない私の給料袋から14万円という大金が現れたのです。予想を遥かに上回る額でした。

初任給高額の理由

初任給をたった2週間で14万円貰い、嬉しいという感情よりも、このお金をどうしようと思いました。

大学に上京させてもらっている身分でキャバクラで働いているのは両親にはバレたくないので、自分の口座は親が管理していて振り込めば不振に思う額です。

私は、取り敢えず鍵付きの貯金箱を買ってきて、その中に福沢さんには隠れていてもらうことにしました。悪人になった気分でした。

給料の話をキャバクラに誘ってくれた同じお店で働く友人Aにすると、初任給はお客さんのハートを掴む保証期間なので、基本時給が高く設定されているという事でした。

しかし保証期間が終わる1ヶ月後は給料がガクンと下がるそう。もし、保証期間の1ヶ月でお客さんのハートをしっかり掴んでいると、指名料などで保証期間以上の給料が貰えるとの事。

初任給高額の理由を聞いて、そうだよね!と納得!友人Aは保証期間が過ぎて、驚くほど給料が下がったと言っていました。

友人Aは指名が取れないと嘆きながらも、確実にコツコツ稼ぐためにドリンクを注文する事を頑張っていると話していました。

お客さんがキャストにドリンクをオーダーしてくれた場合、ドリンクバックでお給料に加算されます。1000円のカシスオレンジで100円バック、5000円のフルーツ盛り合わせで500円バックといったシステムです。

そういえば友人Aは、必ずといって良いほど「一緒に乾杯させてもらって良いですか?」とお客さんに聞いているのを思い出し、頑張っているんだな~と感心しました。

 

 

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です