キャバクラの給与システム

高額な給与をもらっているイメージのあるキャバ嬢ですが、本当にそんなにお金が貰えるのでしょうか。

まず、地方の店でも最低時給は2000円がほとんどですが、未経験者、そして厳しい事ですが店側の判断で1800円という2000円に満たない時給もあります。(主要都市圏の場合では4000円~6000円でありえない時給ですが・・・)

ナンバーになると、中箱・小箱の店で、だいたい5000円です。時給×労働時間が単純に言うと給料になります。

給料は変動制なので、売り上げにより変わってきます。先月と今月が同じ仕事をしているとは思えないほど努力とやる気で変わる事があるのも、この仕事の特徴です。

基本の給与にプラスして指名バックや同伴バック、ドリンクバックが加算されます。まずは、指名バックですが、本指名だと1本1000~2000円、場内指名だと500~1000円が相場でしょう。

同伴バックはお客さんが支払った額そのまま全額支給される事も多く3000円ほどです。そしてドリンクバックは、100~500円と、飲んだドリンクの値段や店によって、指名客かフリー客かでも差があります。

指名の場合は、指名のテーブルで出たキープボトルやフードは全て指名嬢のバックとなり入ってきます。1本ボトルを開けたら20~50パーセントのバックになります。

ここから、色々と差し引かれるものが出てきます。まずヘアメイクがある店はヘアメイク代、車で帰りに送ってもらうための送迎代、店のドレスを借りた場合のレンタル代、クリーニング代、そして遅刻や欠勤があった場合は罰金、同伴や指名のノルマをクリア出来なかった場合のペナルティーが差し引かれます。

そこから出た給与から、所得税が10パーセント、福利厚生費が引かれた金額が給与となります。実際、全員が全員、夢のような金額を貰っているとは限らないという事です

キャバクラの給与~未経験者の一例~

求人情報紙に時給3500円からと書かれていて、頭の中で計算された金額の月の給料はビックリするほど高額でしょう。

それもそのはず、全くの初心者が求人の時給から計算した数字から所得税の10パーセントや福利厚生費、罰金やペナルティー代を差し引く考えが浮かばないのは当然です。

そして、時給3500円と書いていても、面接で2000円スタートと言われる事もよくある話です。しかも、キャバクラは働きたくてもお客さんが少ないと早上がりと言って、帰らせられてしまう事が多々あります

今日は8時間みっちり働きたいと思っても、お客さんが少ないと5時間で帰らせられる(早上がり)日も多いのです。

8時間いたいなら、自分の指名のお客さんを呼ぶ事。自分のお客さんが来ていれば、早上がりになる事はありません。ここで、簡単に初心者の1日の日給を計算してみましょう。

2000円スタートで6時間働くと考えて2000×6=12000円、ドリンクバックが200円で5つドリンクが出たとして、200×5=1000円、場内指名を1本貰った想定で指名バックが1本1000円、これを合計すると14000円、ここから所得税1400円とヘアメイク代500円、送迎代500円が引かれ11600円が日給になります。

ドレスレンタル無し、罰金無しの場合です。これを1ヶ月20日(週4~5日)続けた場合、11600×20、そこから福利厚生費が差し引かれ、20万強といったところでしょう。

 これは未経験者の例で計算した月の給料です。初心者の場合でこれだけと捉えるか、こんなにもと捉えるか、人それぞれでしょう

キャバクラの未経験者や、あまり気合いを入れていないのんびりと気ままにやっているキャバ嬢は、高収入を得られる水商売といえども昼に働いているOLと月々の給与はそこまで変わらないのですが、やはり稼げる仕事なので、その一例も紹介しましょう。

1日の給与で計算してみましょう。時給は5000円としてみます。有名なキャバクラのナンバーは時給20000円以上という人もざらにいますが、通常の中箱、小箱のキャバクラのナンバーとします。時給5000円で6時間働くと考えて5000×6=30000円、それにプラスしてナンバーはほぼ毎日同伴出勤なので同伴で3000円プラス。

1日10人は本指名のお客さんが来るので2000×10=20000円、お客さんの開けるキープボトル代やドリンクバック、フードバックで20000円、基本時給30000円+同伴&指名バック23000円+ドリンク&フードバック=20000円=73000円、ここから所得税やヘアメイク代、送迎代を差し引いても1日あたり60000円は稼いでいます

1ヶ月20日(週4~5日)出勤した場合、60000×20(-福利厚生など)=120万近く月々貰える計算になります。ここまでくれば、夢のある仕事だと感じるでしょう。

有名な店のナンバーや、名前の知れたキャバ嬢だと200~300万円月々稼いでいるようです

憧れの世界には、楽しい事ばかりではなく、体調の悪い日でも笑顔で接客をしながらアルコールを飲まなくてはいけなかったり、プレッシャーや葛藤の中で頑張っている結果なのでしょう。

キャバクラの厳しいペナルティー

水商売は昼の仕事と違って、罰則があります。この罰則は

、非常に厳しいもので、出来ればペナルティーなく仕事をこなせればベストです。そのペナルティーを紹介します。遅刻や早退はペナルティーとして一回につき罰金500~3000円、店によっても違い、どれくらい遅刻したかでも変わって来ますが、1分でも遅刻すればペナルティーの対象となります。

体調不良などで遅刻や早退は仕方ないですが、準備が遅れたなどという遅刻は避けたいところです。出来るだけ早め早めの出勤が肝心です。

前欠、これは出勤の前の日に、明日は出勤出来ない旨を伝える事。当欠は当日欠勤、その日に出勤出来ない旨を伝える事。店によって罰金の金額は様々ですが、当日欠勤は10000円ほど給与から差し引かれます

10000円払えれば休めるんでしょ?と堂々と休む人もいますが、1人休む事により負担がかかる事を忘れないでおきましょう。

当日、無断欠勤となると、更に高額の罰金が待っているので、出勤出来ない場合でも、社会人として働くもののマナーなので必ず店側に連絡しましょう。

同伴出金日という日が設けられている店は、その日に同伴出来なかった場合もペナルティーとして罰金になります。

イベントがある日は指名客を呼ばなければいけないノルマがあり、そのノルマを達成出来なければ、これもペナルティーの対象となります。

罰金いくらと決まってる店や、その日の給与が半分になるなど、店によっても様々です。それから、店内恋愛はご法度です。店側にとってはキャバ嬢は商品、ボーイ・黒服と呼ばれる人との恋愛は控えましょう。

クビになるならまだしも、罰金100万円といった金額を提示している店もあるので気を付けましょう。

キャバクラで働くというのはあなたが思っている以上に過酷だという事がうかがい知れると思います。

単に楽して楽しくお金を稼いでいると思って接するのと、誰も気づいていないけど意外と大変でプレッシャーとも闘いながら仕事しているというのを理解していればキャバ嬢との距離はグンと縮まるはずです

 

 

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